【自分で読み解くインド占星術 Lesson.4】星座を分解すると本質が見える。2区分・3区分・4区分の基本

執筆:千里📖 約3,450語 / 読了8〜12分🌙 基礎編

前回の記事では、12星座のそれぞれの支配星から異なる性質を持つことを見てきました。
今回はそれぞれの星座ををさらに細かく分割して読む方法に踏み込みます。
難しく聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプルなルールで成り立っています。
これを押さえると、ホロスコープの読み方がぐっと立体的になってきます。

目次

星座はグループで読む。区分とは何?

インド占星術には、12のサインをいくつかのグループに分けて解釈する方法があります。

「2つのグループ」「3つのグループ」「4つのグループ」……というように、分け方のバリエーションがいくつもあるのですが、今回はまず基本中の基本、2区分・3区分・4区分の3つを丁寧に見ていきます!

なぜ区分を学ぶのでしょうか?
それは、同じサインでも、区分によって「色合い」が変わるからです。
たとえば牡牛座(ウリシャバ)は、どの区分で見るかによって「穏やかな地の星座」「変わらない固定の力」「女性的な受容性」など、異なる角度から光を当てることができます。

私がインド占星術を学び始めた頃、区分の概念に出会って最初に思ったのは「なんで同じ星座をわざわざ分けて考えるんだろう?」ということでした。
でも実際にチャートに当てはめてみると、「あ、この人の牡羊座の感じ、確かに”火”ではあるけど”動く火”というより”安定した火”だな……」という読み方ができるようになって、ずっとリアルに感じられるようになったんです。星座の性質を暗記するのではなく、これらの区分を基本に星座の性質を理解するとイメージが湧きやすくなると思います。

2区分:陰と陽、奇数と偶数

まず最もシンプルな2区分です。読んで字のごとく、12星座を「2つのグループ」に分ける方法です。

分け方のキーワードは「奇数か、偶数か」です。おひつじ座を「1」として、順に番号を振っていきます。

#対応星座性質
奇数・陽性牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・水瓶座外交的・能動的・発信・行動
偶数・陰性牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座内面的・受動的・蓄積・深化

「陽」と「陰」はどう読む?

奇数のサインは陽(男性的)偶数のサインは陰(女性的)と呼ばれます。

ここで注意したいのは、「陽=良い」「陰=悪い」ではないということ。
陽のサインは外向きのエネルギーを外に発散し、陰のサインは内向きのエネルギーを内に蓄えるというイメージです。どちらが優れているということはなく、ただ「働き方が違う」だけです。

💡 実践ポイント:あなたのラグナはどちら?

あなたのラグナは奇数ですか、偶数ですか?
もしラグナが牡羊座・獅子座・射手座などの奇数なら、「自分から動く、発信する、外に出るエネルギー」がラグナの根っこにあります。
逆に牡牛座・乙女座・山羊座などの偶数なら、「受け取る、蓄える、内で深める」力がベースにあると読めます。

3区分:活動・不動・柔軟

次は3区分です。12のサインを3つのグループに分けます。

サンスクリット語では次のように呼びます。

3区分のキーワード

🔴 Chara(チャラ)=「動く」「変化する」→ 活動
🔵 Sthira(スティラ)=「固定する」「動かない」→ 不動
🟢 Ubhaya(ウバーヤ)=「二つの性質を持つ」→ 柔軟

区分対応サインキーワード
チャラ(活動)牡羊座 · 蟹座 · 天秤座 · 山羊座開始・スタート・変化・行動
スティラ(不動)牡牛座 · 獅子座 · 蠍座 · 水瓶座固定・維持・安定・継続・固執
ウバーヤ(柔軟)双子座 · 乙女座 · 射手座 · 魚座調整・適応・二面性

それぞれの「性格」を深掘り

チャラ(活動)星座は、物事を「始める」力に優れています。
牡羊座ラグナの人は、新しいことにどんどん飛び込んでいく先駆者的なエネルギーを持っています。
ただし飽きやすかったり、継続が苦手な面も。蟹座・天秤座・山羊座も同様に「始動力」を持っています。

スティラ(固定)星座は、一度始まったことを継続させる力を持っています。
牡牛座や獅子座、蠍座、水瓶座はどれも粘り強さを持ちます。
蠍座ラグナの方は特に、深く沈潜して追求し続ける底力があります。ただし、一度決めたことを曲げるのが苦手という面も出てきますね。

ウバーヤ(柔軟)星座は物事の流れに応じて形を変え、状況に適応していく力を持っています。
双子座ラグナの人は、情報を集めたり人と関わったりしながら、柔軟に方向を調整していく軽やかなエネルギーを持っています。
ただし、選択肢が多すぎて迷いやすかったり、一つに絞るのが苦手な面もあります。
乙女座・射手座・魚座も同様に、変化を受け入れ、意味を見つけ、次の可能性へとつなげる力を持っています。

私自身は射手座ラグナなのですが、「始めるのも好き、じっくり続けるのも好き」という気質が確かにあって、思い当たることが多いです☺︎

ムフルタ(吉日選び)での使われ方

この3区分は、実はムフルタいう「吉日・吉時間を選ぶ」占星術でも非常に重要です。

たとえば、新しいビジネスを始めるなら「活動星座が上昇しているとき」を選ぶ、長期的な投資や家の購入には「固定星座が強いとき」を選ぶ、といった具合に使います。あなたの人生の大きなイベントを、チャートと合わせて「どの区分のタイミングか」と考えてみるのも面白い視点ですよ!

4区分:火・地・風・水の四大元素

さていよいよ4区分です。12の星座を「4つのグループ」に分ける方法で、これは「四大元素(マハーブータ)」に基づいています。

元素対応星座キーワード
🔥 火牡羊座・獅子座・射手座熱意・情熱・自己表現・リーダーシップ
🌱 地牡牛座・乙女座・山羊座安定・実用・感覚・物質的豊かさ
💨 風双子座・天秤座・水瓶座知性・コミュニケーション・社会性・関係性
🌊 水蟹座・蠍座・魚座感情・直感・共感・浄化・潜在意識

元素はサインの「素材」を教えてくれる

元素は、その星座が持つ「根っこの素材感」を示しています。
たとえば牡羊座(活動+火)は「勢いよく燃え上がる炎のような開始のエネルギー」、蠍座(固定+水)は「深く沈む、底から湧き出す固定された水のエネルギー」というイメージです。
2区分・3区分・4区分を組み合わせて見ることで、星座の性質が立体的に見えてきます。

🌟 組み合わせで読む! 蠍座ラグナの例

蠍座を例に、3つの区分を重ねてみましょう。

2区分:第8番=偶数 → 陰=受容的・内向き
3区分:固定(スティラ)→ 固定・継続・深めるエネルギー
4区分:水→ 感情・直感・潜在意識

まとめると:「内へ内へと深く潜っていく、揺るぎない水の力」。

蠍座ラグナの方は、表面に出さずに内側で物事を深く感じ取り、一度決めた方向に粛々と進んでいく…という性質がよく出ますよね。

次は双子座で3つの区分を重ねてみましょう。

2区分:第3番=奇数 → 陽=能動的・外向き
3区分:柔軟(ウバーヤ)→ 変化・適応・橋渡しのエネルギー
4区分:風→ 思考・情報・コミュニケーション

まとめると:「外へ広がりながら、状況に応じて形を変える知性」

双子座ラグナの方は、情報を集めたり人と交流したりしながら、状況に合わせて柔軟に方向を調整していく傾向があります。一つのことに固執するよりも、複数の視点を行き来しながら理解を深めていくタイプとも言えるでしょう。

3つの区分を「重ねる」と何が見えるか?

ここまで2区分・3区分・4区分と見てきました。これらは単独で使うだけでなく、重ね合わせて読むのが本当の使い方です。

12星座を、3区分×4区分で整理すると、3×4=12の組み合わせが出てきます。
これがちょうど12サイン全部に対応するんですね!
つまり、すべてのサインは「元素×区分」の固有の組み合わせを持っているということです。

元素 ╲ 区分チャラ(活動)スティラ(固定)ウバーヤ(柔軟)
🔥 火牡羊座
「燃え立つ炎」
獅子座
「揺るぎない炎」
射手座
「遠くを照らす光」
🌱 地山羊座
「動く大地」
牡牛座
「不変の大地」
乙女座
「耕される大地」
💨 風天秤座
「始まりの風」
水瓶座
「定まった風」
双子座
「変幻する風」
🌊 水蟹座
「満ちる水」
蠍座
「深い底の水」
魚座
「溶け合う水」

この表を見るだけで、各星座の「本質」が浮かび上がってきませんか?
たとえば山羊座は「動く大地(チャラ×地)」です。地の元素の安定感を持ちながら、チャラのエネルギーで着実に動いていく。山羊座の「ゆっくりだけど確実に登る山羊」というイメージと見事に一致しますよね。

あなたのラグナで試してみてください

あなたのラグナを、3区分と4区分の表に当てはめてみましょう。
「あ、そういえば自分ってこういうところあるかも」という発見があったら、ぜひコメントで教えてください!

今回のまとめ

今回は、12のサインを分割して読む3つの方法を学びました。

✅ 今回の学び
2区分:奇数=陽(外向き・能動的)、偶数=陰(内向き・受容的)
3区分:チャラ(活動・開始)、スティラ(固定・継続)、ウバーヤ(柔軟・二面性)
4区分:火・地・風・水の四大元素

そして、これらを重ね合わせることで、各星座の性質が立体的に見えてくる!

区分は、ホロスコープを読む際の「下地」です。
これを知っておくと、次回以降で登場するハウスや惑星の解釈が、ぐっと深くなります。
「このハウスは固定の水の性質のサインだから、こういう読み方ができる」という視点が生まれてくるのです。

次回(Lesson.5) はいよいよハウスに踏み込みます!
ホロスコープを構成する12の「部屋」はそれぞれ、人生の異なるテーマを担っています。仕事、家族、お金、恋愛……あなたの人生のどの「部屋」に、どんな惑星が住んでいるのかを見ていきましょう。今回学んだ区分の知識が、ハウスを読むベースになります。お楽しみに!

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この記事を書いた人

2020年からインド占星術を学び、鑑定を行っています。人生には流れやタイミングがあり、それを知ることで迷いや不安が軽くなります。仕事や人間関係、人生の転機に、星がどんなメッセージを伝えているのか、一緒に読み解いてみませんか?

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