新しいこと、始めるならこの日!アクシャヤ・トリティーヤとは?

こんにちは!ブログにお越しいただきありがとうございます。インド占星術やヴェーダを、身近に感じてもらえるような情報を少しずつお伝えしています。

なにか新しいことを始めたいと思っていても、「タイミングっていつがいいのかな?」と迷うことはありませんか?

インドの暦では、そんな“始まりの後押し”をしてくれる特別な日があります。

それが、アクシャヤ・トリティーヤ

「始めたことが、良いかたちでずっと続く」と伝えられる、年にたった一度の大吉日です。

2025年は、4月30日(水)がその日にあたります。

この記事では、インド占星術とパンチャーンガ(インド暦)の視点から、アクシャヤ・トリティーヤの意味や過ごし方、今年の正確なタイミングやマントラなどご紹介します。

目次

アクシャヤ・トリティーヤとは?

アクシャヤ(Akshaya)」はサンスクリット語で「尽きない」「永遠に続く」という意味

「トリティーヤ(Tritiya)」は、インドの暦で新月から数えて3日目の月日を表します。

この日が吉日とされる最大の理由は、太陽と月が同時に高揚(ウッチャ)という最も強い状態になる、特別な天体配置が起こるためです。

自然界の光の源である太陽と月が揃って強まる日は、「豊かさが満ちる日」として、古来から大切にされてきました。

2025年は特別な理由

2025年のアクシャヤ・トリティーヤは、さらに強力な宇宙の応援が加わります。

3つの重要な宇宙配置

1. 太陽・月・金星の高揚(ウッチャ)

  • 太陽:リーダーシップ・勇気・自己表現を高める
  • :感情の安定と物質的な豊かさの結びつきを強める
  • 金星:美・愛・富を引き寄せる力を増幅

2. 木星と月のガジャケシャリヨガ

月と木星が特別な位置関係を取ったときに生まれる吉兆なヨガ(惑星配置)です。

このヨガは、知性・精神的な強さ・名誉をもたらし、人生における成功や成長を促進する力があるます。

3. 木星と金星のパリワラタナヨガ

互いの星座を支配する星同士が交換し合うことで生まれる特別なヨガです。

2025年のアクシャヤ・トリティーヤでは、金星と木星という二つの吉星によるパリワラタナヨガが成立します。

金星は「豊かさ・愛・美」、木星は「拡大・成長・知識」を象徴する星。

この吉星同士の交換は、愛情・学び・経済的な豊かさが調和しながら大きく広がっていく流れを作り出します。

2025年のアクシャヤ・トリティーヤ(東京時間)

  • 日付:2025年4月30日(水)
  • トリティーヤの時間帯:午後5時42分まで
  • ナクシャトラ(星宿):ローヒニ(Rohini)午後7時48分まで継続

この日の太陽は牡羊座(Mesha)で高揚、月は牡牛座(Vrishabha)で高揚。

さらに月は、最も心地よいとされるナクシャトラ「ローヒニ」に在住。

こうした稀な配置がそろうため、この日の夜明け(午前4時55分)から午後5:42までが、最も吉となる「完全なアクシャヤ・トリティーヤの時間帯」になります。

この日にすると良いこと

アクシャヤ・トリティーヤは、「始めたことが実を結び、続く」とされる日です。

そのため、以下のようなことに適しています:

  • 新しいビジネス・プロジェクトの開始
  • 結婚・婚約などパートナーシップに関すること
  • 家や土地の契約・購入
  • 投資・資産形成のスタート
  • 学びやスキルの習得
  • 宝石や貴金属の購入

ただし注意したいのは、悪いことも“続いてしまう”可能性があるという点。

この日はなるべく穏やかな気持ちで過ごし、言葉や行動も丁寧にすることが大切です。

この日に唱えたいマントラ

アクシャヤ・トリティーヤは、ラクシュミ女神(Lakshmi)と、ヴィシュヌ神(Vishnu)への礼拝に最適な日でもあります。

おすすめのマントラは、こちら:

Om Shree Lakshmi Narayanabhyam Namaha

(オーム・シュリー・ラクシュミー・ナーラーヤナビヤン・ナマハ)

意味:ラクシュミ女神とヴィシュヌ神に礼拝を捧げます

このマントラを、最も吉となる夜明け(午前4時55分)から午後5:42までの時間帯に心を込めて唱えてみてください。

ラクシュミは金運・美・調和、ヴィシュヌは安定・秩序・維持を司ります。
このマントラは、目に見える豊かさ(お金、人間関係、チャンス)と、目に見えない豊かさ(安心感、心の平穏)の両方に働きかけます。またそれは一時的な幸運ではなく、良い状態を続けていく力を与えてくれると信じられています。

おわりに

アクシャヤ・トリティーヤは、年に一度だけやってくる「尽きない吉日」。神話や宗教の枠を越えて、古代インドの天文学的知恵が生んだこの日は、今の私たちの暮らしにも静かに活かせるものです。

新しい何かを始めたいと思っているなら、この日をきっかけに、ほんの小さな一歩でも踏み出してみませんか?星々の巡りが、あなたの背中をそっと押してくれるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

2000年からインド占星術を学び、鑑定を行っています。人生には流れやタイミングがあり、それを知ることで迷いや不安が軽くなります。仕事や人間関係、人生の転機に、星がどんなメッセージを伝えているのか、一緒に読み解いてみませんか?

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