【自分で読み解くインド占星術 Vol.3】ラグナの支配星を知る – あなたの人生を導く惑星

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前回のブログでは、「活動・不動・柔軟」「火・地・風・水」といったラグナの区分によって、あなたの基本的な傾向や行動パターンがどのようなものかを読み解く方法をお伝えしました。まだチャートを作成していない方は、こちらの記事からご自身のチャートを作成して自分のラグナを見つけてみてください。


今回はその続編として、ラグナを支配する惑星=ラグナ支配星に注目します。

この支配星は、ホロスコープ全体の“中心的な役割”を果たす存在であり、まさに「あなたという人生の船を導く舵」と言えるでしょう。
あなたのラグナの支配星や意味を知ることで、自分の性質や行動をさらに深く理解することができると思います。

目次

各星座の支配星

おさらいです。このチャートの場合、真ん中の『8』という数字がラグナ星座を意味します。
したがって、このチャートのラグナ星座は蠍座(ウリスチカ)です。

下の表から、各星座の支配星を特定します。蠍座の支配星は「火星」です。

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星座支配星(サンスクリット語/表記)
1牡羊座火星(Mangala マンガラ/ Man, Ma
2牡牛座金星(Shukra シュークラ/ Shu, Sk
3双子座水星(Budha ブッダ/ Bud, Bu
4蟹座月(Chandra チャンドラ/ Cha, Ch
5獅子座太陽(Surya スーリヤ/ Sy, Syr
6乙女座水星(Budha ブッダ/ Bud, Bu
7天秤座金星(Shukra シュークラ/ Shu, Sk
8蠍座火星(Mangala マンガラ/ Man, Ma
9射手座木星(Guru グル/ Gur, Gu
10山羊座土星(Shani シャニ/ Sha, Sa
11水瓶座土星(Shani シャニ/ Sha, Sa
12魚座木星(Guru グル/ Gur, Gu

惑星が持つ本質的な意味(グラハ・カーラカ)

惑星(グラハ)は、それぞれが特定のテーマを象徴しています。これをグラハ・カーラカ(惑星の表示体)と呼びます。

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惑星惑星の意味
太陽(スーリヤ/Sy)魂、生命力、リーダーシップ、成功、スピリチュアリティ、父親
月(チャンドラ/Ch)心、感情、思考、心の安定、経済力 幸福
火星(マンガラ/Ma)スタミナ、行動力、情熱、忍耐力、チャレンジ精神、土地
水星(ブッダ/Bu)知性、コミュニケーション、話し方 考え方 情報処理能力
木星(グル/Gu)成長 幸運 知恵 スピリチュアリティ 発展や成功のチャンス
金星(シュークラ/Sk)愛 美 恋愛、結婚 金銭的豊かさ 楽しみ方、美的センス
土星(シャニ/Sa)試練 責任 忍耐 制限 困難 哲学 奉仕、悲しみ
ラーフ飽くなき欲望 突然性 外国 探求心 物質主義 外国
ケートゥ霊性 解脱 哲学 突然性 事故や手術 禁欲主義 外国

ラグナ支配星がどの惑星かを知ることで、人生においてどのようなエネルギーが強く働くか、魂が何に惹かれやすいかが見えてきます。

支配星の資質=「持って生まれた能力」とは限らない

僕のラグナの支配星は太陽だからリーダーになるべきだ!会社を立ち上げよう。

私のラグナは土星が支配星だから、人生に困難が多いんだ。。。これからもそんな人生が続くんだ。

実はそう単純ではありますせん!

各惑星は、人生のさまざまな側面に影響を与えています

たとえば、

  • 太陽が支配星の人は、自信に満ちリーダーシップを発揮しやすい
  • 月が支配星の人は、感受性が豊かで共感力が高い
  • 火星が支配星の人は、行動的でチャレンジ精神がある一方で衝動的になりやすい
  • 木星が支配星の人は、幸運を引き寄せやすく、学びを通じて成長することに喜びを感んじる
  • 土星が支配星の人は、試練を多く経験しながらも、現実的な判断力に優れている

このように、ラグナの支配星はその人の性格や行動の傾向を示していますが、その資質が「すでに備わっている」とは限らないという点がとても重要です。

たとえば、太陽がラグナの支配星だとしても、それが弱い配置(たとえば「減衰/ニーチャ」と呼ばれる状態)にある場合、たとえリーダーとしての素質を持っていても、それが自然に発揮されるとは限りません。
むしろ、「その資質をどう育てていくか」「なぜそれを人生で磨く必要があるのか」こそが、本人に与えられたテーマであることが多いのです。

火星が支配星だからといって、誰もが生まれつき行動力にあふれているわけではなく、状況によっては「忍耐力を身につける経験」が多く与えられることもあります。

支配星が「どのハウスに在住しているか」「どの星座にいるか」「他の惑星とどんな関係にあるか」など、チャート全体との関わりによって、その読み解き方は大きく変わってきます。

ですので、単純に「自分にはこの惑星の資質がある」と決めつけるのではなく、
「なぜこの惑星が支配星として割り当てられているのか?」
「どんなテーマに向き合う必要があるのか?」という視点を持ってみてください。

なお、ここで軽く触れた「減衰」や「高揚」など、惑星の強さに関する概念については、別の記事で詳しく取り上げる予定ですので、楽しみにお待ちください!

おわりに

今回は、ラグナごとの支配星とその意味、そして惑星の基本的な象徴についてご紹介しました。
しかし、同じ支配星であっても、チャートの中でどの「ハウス(室)」に位置しているかによって、影響の出方は大きく異なります
たとえば、ラグナ支配星が10室にあれば「社会的な成功」や「仕事での達成」が人生のテーマとなるかもしれませんし、12室にある場合は「精神性」「内面世界」への強い志向が見られることもあります。

インド占星術の出生図は、人生の羅針盤のようなものです。惑星の意味を知ることで、自分自身の強みや課題、未来の可能性を理解できます。大切なのは、ホロスコープを「自分を知るためのツール」として活用すること。惑星の配置に一喜一憂するのではなく、「自分らしい生き方」を見つけるためのヒントとして捉えてみてください。

次回は、支配星が在住するハウスによって、人生のテーマがどのように変わっていくのかを具体的に解説していきます。
どうぞお楽しみに!

このブログが、インド占星術の魅力を感じるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ、自分のホロスコープを見ながら、新たな発見を楽しんでください!

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この記事を書いた人

2000年からインド占星術を学び、鑑定を行っています。人生には流れやタイミングがあり、それを知ることで迷いや不安が軽くなります。仕事や人間関係、人生の転機に、星がどんなメッセージを伝えているのか、一緒に読み解いてみませんか?

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