運命は決まっている?変えられる?インド占星術で読み解くカルマ

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今回は、インド占星術の奥深い世界から、『カルマの法則』と『輪廻転生』について、できるだけわかりやすくお伝えします。この内容が、あなたの人生に新たな気づきやヒントになれば嬉しいです。

インド占星術は、未来を予測するだけのツールではありません。その根底には、私たちの存在や人生の意味を見つめ直すための哲学があります。その中でも特に重要とされるのが、『カルマの法則』と『輪廻転生』という考え方です。

目次

カルマとは?

「カルマ」という言葉を聞いて、どんなイメージを持っていますか?
日本では「悪いことをしたらバチが当たる」というイメージで使われることが多いですが、実はそれだけではありません。

カルマの本当の意味

「カルマ」というのは、サンスクリット語で「行い」や「行動」という意味。
そして、カルマの法則」とは、私たちが取る行動や選択が未来に影響を与える、という考え方を指します。

私たちが日々行う言動、思考、感情は全てカルマとして記録され、それが未来の結果を生み出す要因になります。この法則は、単なる「原因と結果」ではなく、私たちが生まれる前から持っている過去世のカルマにも関係しているとされます。

こんなこと、考えたことはありませんか?

  • なぜ自分はこの家族に生まれたのだろう?
  • どうして特定の才能や苦手な分野があるのだろう?
  • なぜ繰り返し同じような問題に直面するのだろう?

インド哲学では、こうした疑問を「カルマ」の視点で説明します。
現在の状況は、過去の行いの結果ともいえますが、未来をどうしていくかは、今の行動次第。
つまり、カルマの法則には「未来を変えられる」という希望が込められているのです。

カルマと輪廻転生

輪廻転生」という言葉は聞いたことがある方も多いかと思います。
これは、魂が肉体を離れた後も新しい人生に移り、何度も生まれ変わるという考え方です。

新しい人生では、過去世でのカルマが影響した状況や環境が用意されると言われています。

たとえば、こんな話を耳にしたことはありませんか?

  • 生まれつきの天才ピアニスト
    まるで生まれながらにして楽器を操るような才能を持つ子どもたち。インド哲学では、彼らは前世ですでにその才能を磨いていて、今世でその続きをしていると考えられます。
  • 特定の国や文化への深い親しみ
    ほとんど学んだことがないのに、特定の言語を簡単に習得する人や、その国に住んだことがないのに懐かしさを感じる人は、過去世でその国に暮らしていた可能性があります。
  • 数学や科学の天才
    生まれつき高い知識を持つ人は、過去世でそれらを研究していた続きだとされます。

このように、私たちが持つ才能や性格、感情の一部は、魂の長い旅路を通じて育まれてきたものだ考えます。輪廻転生の観点から見ると、私たちの人生には偶然はなく、全てに意味があるという新しい視点が生まれます。

インド占星術で読み解くカルマ

インド占星術で読み解くカルマ

「カルマ」や「輪廻転生」について考えると、「運命は最初から決まっているの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、インド占星術では、運命が完全に固定されているわけではないとされています。むしろ、私たちは自分の行動や選択によって、未来を変えていける可能性を持っています。

インド占星術では、私たちの人生に影響を与える「カルマ」を3つの種類に分けて理解します。それぞれがどのような役割を果たしているのかを見てみましょう。

1. クリヤマーナ・カルマ(今のカルマ)

「クリヤマーナ・カルマ」は、今この瞬間の行動や選択によって生まれるカルマのことです。。これは、自由意志による「自分で変えられるカルマ」とも言えます。たとえば、努力を重ねたり、新たな目標に挑戦することで、未来の状況を改善することが可能です。自分の意志で選択を重ねることで、運命にポジティブな影響を与える力を持っているのです。

2. プラーラブダ・カルマ(過去世から持ち越されたカルマ)

プラーラブダ・カルマは、直前の過去世での行いが、今世の人生に影響を及ぼしているものです。これは、今の自分では変えられないカルマであり、与えられた環境や課題として現れます。たとえば、家族関係や生まれ持った才能、繰り返し経験するような出来事がこれにあたります。

3. サンチット・カルマ(積み重ねられたカルマ)

サンチット・カルマは、過去世すべての行いの積み重ねです。長い魂の旅の中で培われたもので、その一部が今世に影響を与えています。サンチット・カルマのすべてを一度に解消することは難しいですが、少しずつ向き合うことで、次の人生により良い形で引き継がれていくと考えられています。

自由意志と運命のバランス

インド占星術では、人生は「運命」と「自由意志」という2つの力が絡み合っていると考えられています。この関係を説明するために、占星術師K.N.ラオ先生の理論をご紹介します。

ラオ先生によれば、人生の70%は運命に左右されます。これは、過去の行い(カルマ)がもたらす結果として、私たちの生まれる環境や出会い、避けられない出来事などが含まれます。この部分が「プラーラブダ・カルマ」や「サンチット・カルマ」と呼ばれ、変えることは難しいと言われています。

しかし、残りの30%は自由意志に基づく「クリヤマーナ・カルマ」です。この30%をどう捉えるかは人それぞれ。「たった30%」と感じるか、「自分で変えられる30%もある!」と前向きに考えるかで、行動の仕方が変わるかもしれません。

例えば、今の行動や選択を見直し、新しいスキルに挑戦したり、小さな積み重ねを大切にしたりすることで、自分の人生を少しずつ変えることができます。

船と舵のたとえ

運命は、私たちが乗っている船のようなものです。航路や天候(プラーラブダ・カルマ)は自分ではどうすることもできませんが、舵(クリヤマーナ・カルマ)は自分の手で握ることができます。その舵取り次第で、最終的な目的地や旅の様子が変わる可能性があります。

人生でも同じことが言えます。もし、この先に悪天候が予想されるなら、嵐が過ぎ去るのを待つというのもひとつの方法です。実際、インド占星術では、困難な時期が予測される場合や、すでにその時期に差し掛かった場合でも、慌てて行動するのではなく「待つ」ことを勧めることがあります。

もちろん、待つことで目的地への到着が遅れるかもしれません。でも、大切なのは「遅れても到着できるかどうか」。これが、私たちが使える30%の自由意志、つまりクリヤマーナ・カルマの力にかかっています。

このようにインド占星術を活用することで、困難な時期に備え、無駄なリスクを避ける選択も可能です。舵をしっかり握りながら、自分のペースで進むことが、長い人生の旅をより安全で充実したものにしてくれるでしょう。

おわりに

もし、あなたが人生で同じようなことで何度も悩んだり苦しんだりしているなら、その原因の一つとしてカルマが考えられます。人は、なぜ苦しいのかその理由がわかると、その苦しみが少し和らぐものです。

自分のカルマを知り、それを受け入れることは、運命に縛られるということではありません。むしろ、それは人生をより深く理解し、未来を創るための第一歩です。

カルマを解消するための一番の近道は、まずそのカルマを認め、受け入れること。そして、インド占星術はそのカルマを知るための大切な手がかりとなります。

もしあなたが、自分の「人生の設計図」を知り、人生の流れをもっと深く理解したいと思うなら、ぜひインド占星術を取り入れてみてください。そこには、あなたの物語を紐解くたくさんのヒントが隠されています。

これは私自身の体験ですが、16年間一緒にいるパートナーとの関係に悩み続けてきました。その間、束縛やコントロールに苦しむ日々が続きました。私のカルマを探ってみると、前世で抑圧的でエゴの強いリーダーだったのではないか、という考えに行きついたのです。今世でのこの状況は、過去世のカルマを精算するために用意されたものだと受け入れるようになりました。

もちろん、納得がいかないこともあります。そんな時は友人に愚痴を聞いてもらうことも(笑)。でも、本当の意味でカルマを受け入れた時には、きっとそんな愚痴も消えていくのだろうと思っています。私はまだその修行の途中にいますが、その道のりの中で「ヨーガ哲学」が大きな気づきと学びを与えてくれています。この話については、またいつかお話しできればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

2000年からインド占星術を学び、鑑定を行っています。人生には流れやタイミングがあり、それを知ることで迷いや不安が軽くなります。仕事や人間関係、人生の転機に、星がどんなメッセージを伝えているのか、一緒に読み解いてみませんか?

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